
2018年12月号の「ささき歯科クリニックだより」に掲載されている一部分をご紹介いたします。
今後も発行していきますので、ぜひご覧になってください。
年を取ると体力がなくなったり体の不調があったりで、若いときはこんなじゃなかったのになあ、と思うことはありませんか。
年を取っても若い時より優れるものがあります。人間の体には60〜70歳まで増え続けるものがあります。
それは脳の白質の神経線維です。
脳は表面の灰白質と内側の灰白質から構成されます。
表面の灰白質には神経細胞が集まっていてコンピューターのCPUチップのように電気信号を発信します。
白質は神経細胞同士をつなぐ神経線維で、信号を伝達するネットワークになっています。
年を取ると神経細胞は減少しますが、神経線維は60歳〜70歳代まで増え続けます。
年を取ると計算したり記憶するスピードは落ちますが洞察力や直観力といったもっと高度で深い「知恵の力」が働くようになります。
言い換えれば「年の功」。脳の潜在能力は年とともに発達するのです。