Q よその歯科医院んで「あなたはインプラントができません」と言われました。インプラントは私にもできますか?

A 患者さん一人ひとりの顔が違うように、お口の中も患者さんによってずいぶん違っています。人によってはインプラントが難しいケースがありますが、多くは歯科医師の習得技術の程度によってインプラントができる・できないが分かれます。術前検査をしてよく相談してみてください。難しいケースではなおのことしっかりとした診査診断が必要です。口腔外科を専門にしている歯医者がいいでしょう。


Q インプラントは手術が必要と言われました。歯医者は苦手なのですが、手術は痛いですか?

A 手術といっても、歯を抜く「抜歯」と同程度のものです。ケースによっては手術手段が難しいものもありますが、たいていのケースでは局所麻酔で痛みはありません。インプラント以外の普通の治療(歯を削ったり根の治療をしたり)でも痛い歯科医院はやめたほうがいいです。


Q インプラントもたくさん種類があると聞きました。どんなインプラントがいいのですか?

A 医療製品などで、客観的なデーターが多い製品が信用できます。また10年後を見据えた資本力のあるメーカーを選ぶのもポイントです。弱小メーカーではインプラントは使えるがパーツの供給がない、という事態も起こりえます。そういう意味では残念ながら日本の国産メーカーはまだまだだといえます。またメーカーからの情報に頼らず、自分で勉強して情報の整理をする歯医者を選ぶのもポイントです。


Q インプラントをする歯医者は資格が必要ですか?

A いいえ、資格は必要ありません。歯医者ならだれでもインプラントをしていいことになっています。ですが外科の知識がなかったり、技術が未熟な歯医者はやめた方がいいです。


Q 昔インプラントをして失敗したことがあります。いまのインプラントは本当に安全でしょうか?

A いまのインプラント治療の主流はあごの骨の中にチタン製の人工歯根を植え込むもので1980年から北欧を中心に行われて進化してきました。残念ながら当時の日本ではまだ骨の中に埋め込むインプラントではなく、骨と歯ぐきの間で支える不安定なものでした。結果的に長期的な成績が悪く日本の多くのインプラントメーカーが市場から撤退しました。いまは30年以上成功しているやりかたがインプラントの主流になっています。


Q どうして歯科医院によってインプラントの値段に差があるのですか?

A インプラントは保険のきかない自費の治療になりますから、値段は歯科医院によって違います。極端に安い歯科医院では手術の材料や衛生環境の整備がきちんとされていないことがあります。気をつけてください。日本でも平成22年に中部地方の歯科医院でインプラントが使いまわされていたという衝撃的な悪いニュースがありました。安いからと飛びついて手術を受けるのは危険です。注意してください。