
2016年12月号の「ささき歯科クリニックだより」に掲載されている一部分をご紹介いたします。
今後も発行していきますので、ぜひご覧になってください。
インフルエンザは飛沫感染です。
1回の咳で約5万個・くしゃみで約10万個のウイルスが飛散します。
それが乾燥して空気中に漂っています。
ウイルスは24時間程度生きています。
このウイルスは大きさが0.1?(マイクロメートル)です。
人間の細胞が1000分の50ミリ、スギ花粉が1000分の30ミリに比べてウイルスは1000分の0.1ミリくらいです。
空気中のウイルスは表面がとげのようなものに覆われていて、そのとげが人間ののどや鼻の細胞にクッとひっかかります。
そこから細胞の中に入り込みます。
うまく細胞の中に入り込んだウイルスは、自分の分身を作る=複製することを狙っています。
寄生された細胞は自分の遺伝子と勘違いしてウイルス遺伝子を大量に複製してしまいます。
寄生された1個の細胞から1000個のウイルス遺伝子が作られます。24時間後には百万個のウイルスが作られます。
成熟したウイルスはやがて寄生した細胞の表面を破って、また咳やくしゃみでまた出ていきます。
そしてまた感染する、というのを繰り返します。
ウイルスの弱点は高温多湿です。
インフルエンザの予防は、密閉された空間は避ける、部屋は高温多湿にする、マスクをする、外から帰ってきたら手洗いうがいをする、ことが効果的です。
たとえ感染しても発症しないように、体調を整えておくことが肝心です。